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Blog/2017-04-21

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衣、食、住、足りて 心足りず

4月も下旬を迎えると、なかなか暖かくならない日もあれば
意外に暖かい温もりの日もあり、この時期には、花冷えと花曇りが繰り返されている。
晴れた日には農家の庭には、風そよぐ鯉のぼりもお目見えして
季節は「端午の節句」へと進みゆく。
晴れた青空へ雄大に泳ぐ鯉のぼりを見ていると
何故か、私の心の扉も大らかになって開き始める。

この空の下で同じように生きながら、人それぞれに不幸があり、歓びもある。
人の世の不思議な営みは延々と続く。
誰でも互の立場・立場で苦労をしていると思う。
伺うことは出来なくても乗組員の皆さんも、私以上に苦労をしている事は
天気図を見る如し伝わってくる。
私が海上に食〔職〕を求めた時代には、皆さんのG/T499トンの船舶には
定員12人が乗組んでいたのだから、驚くほど人力に頼った時代であった。
その当時ではハッチ口は全て木製の分厚いハッチボードであり
艙口の開け閉めだけでも、全員が参加して汗を流す過酷な作業であった。

ウッカリ油断をしていれば、ハッチボードと一緒に艙内へ転落する危険は命が的であった。
その当時では労働に手加減は無く、体当たりで働かなければ
不平不満を議論する余地は無かった。
兎に角、お腹が満腹になれる事が幸せであった時代である。
一膳のご飯のありがたさ。
それも銀シャリの白米である。
待遇=満腹、で結構な時代であった。

食べて寝る。
そんな生活底辺の繰り返しの中にこそ、価値観を育み
辛抱できる力が養われてきたに違い無い。
しかし、今は幸か不幸か「 衣、食、住、足りて 心足りず 」
誰もが平均的な生活の時代である。
心の欲張りは決して平均以下を喜ばない。

黙黙と与えられた環境に汗する人、今日も入れ出しの出港はストレスを持ったままの旅立ち。
皆さんの辛抱や苦労をちゃんと理解が出来る事が
皆さんへの苦労のお返しであらねばならない。
毎日の動静表・備考欄は投げ文の欄と思い、書ける事があれば
何なりと便りを頂き、受け止めたい思いである。

過日の某船からの備考欄には心地よい提案が記されていた。

「あくまで私の私見ですが、朝のFAX通信の件です。
 24隻の船団乗組員は180余名の大船団です。
 船長一人が毎日書き続けるのはストレスにもなり、空欄状態になりがちです。
 そこで5名の乗組員が輪番制で書いて頂き、最後に船長が一言付け足すのは如何でしょうか。
 180人の意見が聞けて良いのではと思います。」

とてもありがたい前向きな意見に感謝しながら、その心には丁寧に返書させて頂いた。
この週末、皆さんの安全運航が続く事を祈りながら、必ず返事を出す私でありたい。



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