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Blog/2017-06-08

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たった一つの誉め言葉

【「潮」の香りを乗せて「心」を繋ぐメッセージ】
この長い題名の本は不肖、私の著書であるが、この本を書き続けさせたのは
忘れもしない一人の船長の温かい備考欄の言葉からであった。

「 朝のファックス通信を毎日楽しみに拝読しています。
  快調なときほど低くなる安全への意識に、定期的に覚醒の警鐘を鳴らしてくれる
  社長のFAX通信は私達にとっては、とても貴重な存在です。
  是非私達乗組員のために、安全運航のために、今後も継続して頂ければ幸いです。 」

この言葉は紛れもなく、会社創設以来、一筋に応援していただいた
「某船長」から頂いた言葉であった。
当時私はこの言葉を何度も読み返しながら、私の心に平和の鐘の音が響く
嬉しい言葉であった。
たった一つの誉め言葉が更にその人の力を引き出し、やる気を起こさせるばかりか
人間は何歳になっても誉められる事を望んでいるような、純粋な部分があるのだと思った。
一つの船の乗組員として乗船した場合、船全体を良く考えて行動する人と
そうでなくて自分が優先で身勝手な人もいる。
その人が乗船する事で、船全体がまとまり確実に運航が進む場合と
一人のあらぬ行動で今まで上手く行っていた運航が、いきなりギクシャクし始める例がある。

例えば無人島で一人暮らしをしていた場合、その人が良い人なのか悪い人なのかは
誰にも分からない。
しかし集団の中に置かれたとき、どのような行動や言葉を話すのか
その人の値打ちが初めて浮き彫りになる。
正に人を雇用して現場に送り出すとき、はなはだ薄い私の眼力では
無人島から旅立つ人を送り出す気持ちになってしまう。
どうぞ協調性に優れた良い人でありますように‥そう思うのは責任者として偽らない親心である。

私は長い経験から、様々な角度で海難事故の発生に立ち会ってきた。
「衝突・座礁・魚網への絡み・漁船とのトラブル・岸壁への激突・沈没」
どれを例にとっても、人様の役に立つ協調性に優れた人が起こした事故は
一件も見当たらない。
そんなところに、私の言う「 海難事故は人の心が起こす 」発想に到達するのも真実である。

会社の組立は出来る限り「 船内の和 」を中心に配乗を実施するが
休暇が発生するたびに乗組員が交代し、そのチームワークに微妙なリズムが
狂う事もまま成らないのが現実である。
自分の乗る船舶は家族を養う為に、必要不可欠な職場である。
自分たちの働く職場で、皆さんのお役にたてて、喜んでもらえることを本分とし
「 我慢と感謝 」を一体にする人間性でなくてはならない。
そこには仕事嫌いで能力だけをひけらかす人より
人の役に立って喜んでもらえる人が相応しい。

そう書きながら果たして私はそうであろうか?と、書くことによって
自分の心に反復する自分がいる。
文書にして書く事は、自分の心に今一度諭す事に違いない。
値打ちも乏しい私の辻説法を、毎朝・毎朝、読んでもらえるだけで
私は読者の皆さんに心から感謝しなければならないと、思い続けている。



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