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Blog/2017-07-10

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危険の引金は 人の心がひく

「 危険の引金は人の心がひく 」と、いい続けているのは、私の一貫した信念である。
この言葉を裏返せば「 安全は人の心で保たれる 」と言い換える事ができる。
安全遵守の多くの問題は、つまるところ乗組員自身の
生活態度に帰結すると言う事である。

例えば、走行ハッチやウインドラス外殻のオイルゲージにオイル不足が検測できて
中の仕組みは油が切れはじめていることがわかっていても
その作業、次の一手が打てない。
簡単な仕事でありながら、気がつかない、やる気がない、やらない・・・
気持ちのたるみである。
結論として、機械は磨耗して思わぬ駆動不良のアクシデントを発生させてしまう。

注意散漫と言うより、優柔不断な態度の欠陥は適切な改善の時期を失するものである。
安全の定義には、固定された意識や行動はあり得ない。
形あるものは必ず崩れ、千変万化に変化するものであるから
その変化に合わせて守備に就く者達は、常に経年劣化に対する
微妙な意識を持ち合わせなければならない。

一方、機関に関わる人達は、大よそ小声でおしゃべりが出来ない。
騒音の轟く機関室で言葉のやり取りをする間に
機械に負けない大声でしゃべることが身についたものである。
それと矛盾したように、彼らは非常に音には敏感である。
「コツコツと突き上げる音」「油切れでこすれる音」「調子の良いリズミカルな音」
これ等を微妙に聞き分ける繊細さこそ、技術者としてその感性が
安全カバーの役目を果たしている。
体から声を絞る技術者の証しであろう。

私の知っている限り、どんなに立派な安全規則を列記していても
守るつもりの無い乗組員が存在する限り、その職場はバケツの底に
大きな穴が開いているのと同じ結論になる。
船長が一生懸命に満たした心得も、一人の不心得な見張りで簡単に加害者船に変貌してしまう。
自分の人生航路を他人任せにして、人の安全意識の上に便乗していては
決して幸せな人生は訪れない。
「 安全は人任せ 」と願うものでなく、まず自分を支える杖は自分で持つものである。
「 俺がやる! 」と頑張る人の周りには、自然と人が集まる。
そんな心得を持つことで、良い仲間が集まり、おのずと幸せは伝染していくものであろう。
そしてますます良い職場へと安全は増幅していくのではないだろうか。

もしもあなたが、「 この船に乗船して、俺はついていない 」と嘆いているならば
それは、罰当たりと言うものである。
「不満とは与えられたものへの感謝を忘れ
 ないものばかりを数えて並べることを言うものである 」



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