船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2017-07-26

Top / Blog / 2017-07-26

絆と信頼

某・市庁舎に立てかけてあるスローガンには
「 絆と信頼「 安全・安心 」の街づくり 」と掲げてあった。

「 絆と信頼 」
東北大震災以来どこかに置き忘れた心のような気がする。
どこの家庭にも贅沢な持ち物が満ち溢れて、使い捨ての時代になれば
何事にも感謝することがなおざりになりやすい。

豊かさの中には助け合うという心は次第に育たなくなる。
自分勝手の自由思想が満ち溢れるあまり、人々は絆という心の結びつきを失い始める。
「親子の絆」「兄弟の絆」「夫婦の絆」「仲間の絆」などと言われるが
少ないものを共有することもなく、分け合う必要もなくなれば
「 絆 」と言う結びつきは次第に育たなくなる。

もともと「 絆 」の意味は、牛や馬を繋いでおく紐のことであったという。
牛の鼻輪に紐を結びつけて、人間が紐を引っ張り、牛を良い草の方向へリードして行く。
つまり、良い道案内人に導いてもらう事を「 絆を繋ぐ 」と称したようである。

人間の「 絆 」は、自分をいい方向に導いてくれる人がいて
その人に感謝するから、導いてくれた人と本人の間には助け合う「 絆 」が生まれていく。
今年になって海難事故は幸いなことに影を潜めているものの
労働災害は3件あり、決して予断を許す状況ではない。
それらの原因は様々に考えられるであろうが
私は人と人の結びつきが希薄になりやすい、現代の職場を憂う。 
物が豊かになれば譲り合いも必要としなくなるばかりではなく
何事も粗略に扱いやすい方向に流れていく。

粗略心理とは、不精 ・だらしない ・ 締まらない有り方を言い
「 人の命 」「 友情 」「 真実 」「 規律 」「 法 」に対する心理としては
如何なものであろうか。  
随分昔の貧乏な時代に私は、海辺の砂浜の敷きむしろに干してあるイリコを
子猫ならず空きっ腹で手づかみをした事があった。
たちまちに番人のお婆さんに見つかって、箒で追い回されたことがあった。
悪いことは悪いことだとシッカリ叱られたところに
そのお婆さんとの間に「 絆 」が生まれたことを思い出す。
それからはそのお婆さんに随分と可愛がっていただいたものである。

今時では僅か5人の乗組員では、シッカリ叱ることも出来ないが
その分、人間同士の結びつきは弱くなってゆく。
つまり、船を守ろうとする責任感が希薄になりがちではないだろうか。
乗組員も少なくなる時代。
叱って教育すればやめて行く。
結ぼうとする「 絆 」が結べない。
そんなところにも命を粗末にする「 見張り不遵守 」の原因は考えられないだろうか。

「 航海当直には私用の携帯は持参しない 」
「 出来る限り立直を目指す 」
「 見張りの使命を再認識する 」
「 責任感で結ぶ絆 」を、もう一度考え直してみたいものである。



a:113 t:1 y:1



コメント


認証コード(9718)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional