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Blog/2017-11-21

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苦労と辛抱

私も駆け出しで若い頃には、酒の味もわからないままに
よく遊び、よく呑んだ思い出がある。
ビールの味も分からないままに、若さの勢いを借りてたらふく呑んだ。
最初のビールはただ苦いと思っただけで、決して美味しいとは思えなかった。
だが、次第に呑みなれてくれば、その苦さが欠くべからざる味であると感じ始めるころ
気がつけばビールが呑みたいと思うように感化していった。

これ等と同じように、始めは船乗りと言う職業には、好きだと思えるところは何も無かった。
全体が油臭い、荷役の手伝いをしながら、炊事までする。
若い身体はボロボロになるまで使い果たし、夜になれば眠る時間を惜しみながら
操舵当直に駆り出された。
仕事自体は苦とは思わないが毎日の残業続き、これも生きるため、生活して行くためには
必要な修行であると思えば、歯を噛みしめながら前に進んでいった。

大時化を乗り越えたひと時の安堵・炊事員から甲板員へ格上げされた歓び
汗を絞った給料日・当直を任されるように認められた日
難しい階段を一段ずつ登る達成感にはまた格別な充足感で満たされた。
嫌だ!嫌だ!と思いながら、めげないで辛抱したところに、人生の深い味わいがあった。
初めから値踏みして、いいと思える方向を選ぶ器用な生き方は、なかなか出来なかった。

未熟な若さは、マイナスとプラスの振子が大きいほど
喜怒哀楽のブランコも大きく揺れて対比する。
毎日毎日仕事が続く・・それもまた週末の休日までと思えば一区切りの辛抱ができる。
航海も静かな港が迎えてくれるからこそ、荒天の大波に揺れる明日に夢を託す事ができた。

乗る船のそれぞれの置かれた立場に、今はこんな状況が苦しい。
そう思って投げ出してしまえば、ビールの苦味は苦味のままで終わり
乗越えた醍醐味を味わうことは出来ない。
人生には様々な航路があり積荷がある。
航路の数だけ苦労の味わいも存在する。 
それらの苦しみや悲しみを避けて通ったのでは、乗越えた味わいも知る事は出来ない。 

「 苦難はいずれ必ず解決できる 」
またその様に頑張るべきである。
やがて時が過ぎ、悩んだ事が解決したとき
初めてその裏にある辛抱と言う本質を感じることができる。
あの時はああいう風であった、自分の苦労の航跡が
「 いとおしい 」とさえ思える日が必ず訪れる。
各船舶から寄せられる「 今日の苦労 」「 今の悩み 」「 矛盾 」「 不具合 」
その先頭に立てば、私の力不足に申し訳ないと思う。
皆さんの立場に立って、私は出来るだけの努力をしなければならないのだと
今日も感じながら過ぎていく。



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