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Blog/2017-11-27

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事故の正体 安全の正体

時速60km、わずかのよそ見の間に、車は数百メートル進んでいる。
前方の車は予想に反して突然右転のウインカーを出して停止した。
ハッ!として急ブレーキを踏む。
気が付くのが遅いか、早いか、その結果は天と地の差が生じる。

運転する誰の心理も、自分の運転で事故の当事者になってしまう意識は持たない。
快適なドライブの最中にまさか自分が追突事故の当事者になることなど
予想する人もいなければ、思いもしない。
しかし、油断すればいつでも誰でも、その確率はゼロから一気に100%に飛躍するのが
交通事故の本質である。

そこには油断と言うより、車の運転は常に最大の危険と
背中合わせという意識の欠落が、大きく影響する。
常に動いている船舶の職場にも同じ視点で危険率の高さが存在する。
長い間、安全運航が続く日々、意識は周囲の平穏に呑まれて常態化し
警戒意識は次第に薄くなり始める。
事故と言う災いは、まさに「 忘れた頃にやってくる 」そのものが
事故の持つ特性である。

本質的に私の性格はいたって小心であるために、何事を為すにしても警戒感がつよく
失敗に対する不安は人一倍大きい。
「 自分は失敗をするのではないだろうか 」と恐れ、チクチクと胃が痛めば
これは「 胃潰瘍ではないだろうか、胃癌ではないだろうか 」と疑い
身体が重い時は「 もしかしたら呑み過ぎで、肝臓がやられたのではないか 」
などと不吉な影に心が揺れる。
しかし、この性格が、むしろ何事においても直ぐに手を打つという対策に動く事で
今までは多くを救われてきているのだと思う。

人間には二つの苦悩が準備されているといわれる。
「 一つは本物の苦痛 」そして「 二つ目は目に見えない恐れや心配におののく幻影 」である。
一つ目の苦痛は自分のことであるから、当って砕ければ何とかなるのであるが
二つ目の余剰に悩み続ける事は、精神的にも時間が経過するほど参ってしまう例が多い。
私はその悩みをいつまでも抱えているほど強くないのであるから
今までが順調で無事であったから、今後も大丈夫であると呑気に考えることは出来ない。

予期せぬことはいつ起こるか分からないと思い
あらゆる角度から安心の領域に動こうとする。
つまりその性格は非常に用心深いという事になる。
飛行機は百万回に一回の確率で事故が起きるといい
最も安全な乗り物であるといわれていても、余り乗りたくない乗り物として
私の中では最右翼なのも、私が小心者であるからであろう。
しかし突き詰めれば、どこの世界にも「 完成された安全 」と言うものはありえない。

安全とは円錐の頂点であり、油断すればいつでも滑落する。
油断すれば崩壊するものが「 安全 」の正体である。
小心者・心配性も結構。
皆さんにはそろそろ暮れを前にして、おめおめと油断召されぬように
万事気を引き締めて乗り越えたいものである。



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