船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2018-02-02

Top / Blog / 2018-02-02

思い出は 人生の道しるべ

幼いときから父と母の優しさを知らずに育った不幸。
「 親は無くても子は育つ 」
世間様にそう言われつつ、中学を卒業するのを待って、私は故郷を離れた。
育てられたお祖父とお祖母に別れを告げて、私は海の職場で働き出した。
しかしその職場でも社会の風は厳しく、様々な苦労は後を絶たなかった。

予想外のつまづきは、私自身が冬の荒天に大きく傾斜した船体に足元を取られて転倒。
その時、手の平に茶碗の欠片が鋭利に突き刺さり、九死に一生の大怪我を負ってしまったこと。
未熟な若者は試練にとことん追い詰められていった。
強烈な思い出は今も強く心の芯に刺さったままである。

一人の人間が成長していく過程に、過ぎた年月分だけ想い出は高く積み重なる。
ある時は大好きだった人との別れ。
ある時は楽しかった思い出。
悔しかった涙。  
様々な思い出の中に人生があり、苦楽の表情が皺[しわ]になって
人々の顔は出来上がっていく。

人生は良い思い出だけが残るわけではなく、悪い思い出の方が強く心に根付く。
辛かろうと楽しかろうと、思い出は心に降り積もり、人生を様々な色模様に飾っていく。
悲しみの思い出は、耐えることで自分を逞しく育てることに気づくのは
随分と時間が過ぎてからである。

船乗りと言う職業は、長い海の仕事に代えて陸上休暇が頂ける。
そこにはまた家族との別れの時も訪れる。
心身を癒したお別れは、寂寥感に満ちて物悲しい。 
妻と子供たちに見送られて3ヶ月間、四面楚歌の生活が始まるのである。
船乗りに宿命的につきまとう、別離の悲しみは荒野の冬景色に似て孤独そのものである。

それらの悲哀に満ちた生き様は、大切な心の財産であることも、決して間違いではない。
たくさんの思い出の上に立ってこそ、人生は深く広く物語られる。
私はいつかひそかに心に誓ったものがある。
この艱難辛苦の思い出は、一冊の本にして自分の人生を形あるものに残そう。
そうすることで、私の人生は2倍に生きることができるような気がする。

思い出には、こんな思い出は要らない、忘れたいと思う喪失感もたくさんある。
しかしそれらを乗越えた延長線上にこそ、人生は輝くものである。
逆境を嘆くのは程々にして、前向きに生きよう。
人生のドラマは自分が常に主人公である。
何事も平穏のうちに過ぎればそれに越したことはないが
人はまず、「 健康 」であり「 安全 」でなければ、明日を語ることはできない。

「 安全と健康 」を維持する事で、誰の人生も末永く続いていくに違いない。
これから先、多くの友と共に新たなる思い出作りに勤しみ
その歩みを主人公になってドラマに残せるのであるなら
人生は2倍にも3倍にも輝いて生きられるのでないだろうか。



a:227 t:1 y:0



コメント


認証コード(7147)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional