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Blog/2018-04-10

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河童の川流れ

「 行ってくるよ 」「 行ってらっしゃい・気を付けてね 」
「 かえったよー 」「 おかえりなさい 」 
誰も怪我をしたり海難事故を起こしたりするために
家族を離れて遠く旅立つわけがない。
家族の誰もが、出かけたその時から、お父さんが元気に帰ってくる日を待っているはずである。
そのつながりを大切にして、どこまでも安全運航を継続して行くことが
乗組員と私の使命であろう。
それ故に、気づいた不安全状態は決して放置してはならない。

不安全な状態や危険を予知して少しでも早く、事前に手を打つことは大切だと
日々念仏のように繰り返す私である。
しかし、そのように安全遵守の心得を日々説きながら
「河童の川流れ」ではないが、人手不足を補うために
間違った配乗をしてしまうことが時々生じてしまう。 
めまぐるしく回転していく皆さんの休暇の渦は、安全を優先する事より
休暇を優先する場合も、個々の事情によっては侮れない状況になる場合もある。

例えば、ここで休暇交代をしておかなければ、本船は北海道を一周するなどの
長期航路が選定された時、もはや適任者に躊躇している時でない状況にも陥る。 
心配を持ち越しながら無理な配乗を進めた後、本船の方から不適格の指摘を受けてしまう。
しかし、出港した船に引き返しはできない。
つまり会社の「 安全第一 」に背く不適任の配乗があるとき
誠に申し訳ないと思いつつも、資格者を乗せていれば、とりあえず違反はない意識に陥り
不測の実態に何とか総合力でのカバーを願ってしまう。

まさに「 安全という確たる威信 」が崩れてしまう、数合わせの未熟な組織が
揺さぶられる思いである。
この社会では、どんな会社にも必ず不要で役に立たない人材が一割は存在するという。
だからといって、その一割を排除しても、必ず新たなる一割が必ず発生するのも
この世の定めではないだろうか。

大切なことは、その一割は排除するものではなく、受け入れるという考え方もあるのだと思う。
真剣に安全運航を重ねる皆さん、そして重責を背負う船長へ。 
安全をとなえつつ私の力不足と船員不足の矛盾を心よりお詫びしながら
今後も私は人の立場に立って理解し、聞く耳を持って前進してゆかなければならない。
まずは皆さんの総合力に支えられて、ありがたいと思う日々に今日も感謝の一日、出船なり。



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