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Blog/2018-06-05

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絆と信頼

某市庁舎に大きく垂れ幕に掲げてあるスローガン
「 絆と信頼 安全・安心の街づくり 」と掲げてあった。
「 絆と信頼 」日本中を震撼とさせた東北大震災以来
時は過ぎ、平穏な日々は警戒感をどこかに置き忘れ始めている気がする。

今時のこと、どこの家庭にも物は満ちて、使い捨ての時代は感謝もなおざりになりやすい。
満ちた豊かさは助け合うという心は次第に薄れてゆく。
自分勝手の間違った自由が満ち溢れ、人々は「絆」という心の結び目を失い始める。

「親子の絆」「兄弟の絆」「夫婦の絆」「働く仲間の絆」などと言われるが
少ないものを共有することもなく、分け合う必要もなくなれば
「 絆 」と言う結びつきはどこかに置き忘れてしまう。 
もともと「 絆 」の意味は、牛や馬を繋いでおく紐のことであったという。
牛の鼻輪に紐を結びつけ、人間が紐を引っ張り、牛を良い牧草の方向にリードして行く。
つまり、良い道案内人に導いてもらう事を「 絆を繋ぐ 」と称したようである。

人々の「 絆 」は、自分をいい方向に導いてくれる人がいて
その人に感謝するから、お互いの間に「 絆 」が生まれていく。
今年に入ってからは大きな海難や、衝突事故は影を潜めているが
私たちは決してその無事故が当たり前だと感じてはならない。
たとえ平穏な日々であっても、日々を反省して次に備える用意周到な心構えで
生き抜きたいものである。
 
周囲に異変も無く、物も満ちていれば譲り合いは必要ではなくなり
何事も粗末に扱いやすい方向に流れやすい。
その粗末の中に「 人の命 」「 友情 」「 真実 」「 規律 」「 法 」が
含まれるとしたら如何なものであろうか。

私はその昔、浜の敷き御座に干してあるイリコを
子猫ならず空き腹のまま手づかみをした事があった。
たちまち番人のお婆さんに見つかって、箒で追い回されたことを思い出す。
悪いことは悪いことだとシッカリ叱られて導かれるところに「 絆 」が生まれたに違いない。 
そのお婆さんには捕まってお詫びをしたが、その後はお婆さんには随分と可愛がられた。
 
今時では僅か5人の乗組員では、シッカリ叱ることも出来ないが、
その分、人間同士の結びつきは弱くなってゆく。
つまり、その船を守ろうとする責任感反省希薄になりがちではないだろうか。
乗組員も少なくなる時代。
叱って教育すれば辞めて行く。
結ぼうとする「 絆 」が結べない。
そんなところにも命を粗末にする「 見張り不遵守 」の原因は考えられないだろうか。

「 航海当直には自己の携帯は持参しない 」
「 出来る限り立直を目指す 」
「 見張りの使命を再認識する 」
「 責任感で結ぶ絆 」をもう一度考え直してみたいものである。
それは、自らの命の「 絆 」を結ぶ事に他ならないのではないだろうか。



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