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Blog/2018-06-07

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安全運航と採算性

安全管理者として、「 安全は全てに優先する 」とする姿勢を示せるなら
何事においても安全は有利に展開し、多くの成果を勝ち取ることはできるに違いない。
しかしながら、ここに自然界を相手にする皆さんの職場と
経営の採算性の問題は必ずしも一致しないところに、大きな問題点が浮上してくる。

過度に安全優先を推進すれば、自然界を相手にする船舶には
穏やかな海ばかりが続くわけではなく、各船舶は安全運航を理由にして稼働率は低下し
当然、採算性は危ぶまれてしまう。

危険を覚悟で利益ばかりを重んじれば、当然、大切な積荷を痛めて
安全運航は更に危ぶまれる。
海運と言う自然界を生業とする仕事は、安全と経済の相対する両輪といえる。
その両輪を上手に使い分けるのが、熟練した船長への信頼だと私は思っている。
部下を思い安全を尊び、さらに会社への運航状況を配慮する船長の重責は
無言の圧力としてプレッシャーとなり、休みなく回ってくる自らの
操舵当直までも兼ねる、大変な仕事である。

最近読んだ本の中に「 横綱の強さの秘訣 」というエッセイがあった。
横綱が強いというのは、一つには素質そのものにもよるものであるが
たとえ横綱といえども稽古を怠ったら、直ぐに弱くなり
その地位から脱落するはたやすい。
土俵では瞬時の勝負といえども、彼らは稽古場では他の力士以上に
2時間でも3時間でも毎日猛練習してこそ、その地位を保つ事ができている。
毎日弛まず真剣に取組む者だけが横綱として、土俵を君臨する事ができる。
と語られていた。 

私はこの話の中に、横綱と船長という言葉が、スライドして重なった思いになった。
稽古は訓練であり、又、多種多様な経験にも捉えられる。
海という土俵は、少し気を緩めただけで、事故と言う転落が待っている。
決して誤魔化す事の出来ない、危険な諸刃の剣に違いない。
いかなる稽古や仕事も現状認識・自己認識そして、敬謙なる努力の心がけが
大切だという思いに至った。
なお、昨日の某船の備考欄には次のような一筆があった。

「 物事は動いているから「危険」が発生するわけで
  天災は別にして、ジッとしている分には安全?? 」
の疑問府が記されていた。
私は、動かざるは病に等しい・・と、答えた。
経験豊かなる我らの横綱船長の鋭い風刺・安全と経済の両輪は
何と難しい操縦ではないだろうか。



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