船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2018-07-04

Top / Blog / 2018-07-04

苦労は自分の未来への投資

私がまだ船乗りの見習いの頃、たった一度だけケミカルタンカーに乗船した頃があった。
その当時のケミカルタンカーは危険物船として、管理が厳しく
揚げ積の荷役作業以外は、一切の接岸が許されなかった。
来る日も来る日も沖から眺める街並みの灯かりに魅せられて
港外錨泊は、羨望と孤独感以外の何ものでもなかった。

陸に魅せられたところで何も楽しいことは無い。
だから船に乗ったはずが、未熟な若さは街の灯りと人の集まる場所に
気持ちが憧れてゆくものである。
「 何のためにこんな船に乗っているのか 」
「 自分の人生は何なのか・・・ 」
取り残された孤独感は次第に後悔の方向へと意識は傾いていく。

青春は悔やんでも同じように朝が来て、夜は訪れる。 
結局は自分が選んだ人生なのだ。
今から思えばそれを運命として引き受ける器量もなく、ただ喪失感にさいなまれた末
私は1年でその職場を去ってしまった。 
しかし、その職場は私にとっては非常に良い経験になった。

一航海に数時間だけの接岸荷役は青春を謳歌するには余りにも短い時間であった。
危険物と言う運搬船。
船と言う隔離された職場。 
自分が飛び込んで入った職場には、簡単に逃げ切ることは出来ない仲間との繋がりもあった。 
やめる事は簡単であっても、職場に迷惑がかかり、船舶の秩序は
決して個人だけのものではなかった。

良かれと思って飛び込んだ職場であっても、人生を良く知らない未熟は
選択肢が狭すぎると言う事でもある。 
ケミカルタンカー船は危険物であるとか、貨物船の運航はこんな労働をするとか
何も知らないで、ただ「 生活のため 」「 給料をもらうため 」だけに
職場を選んでいたようである。

憧れと現実はギャップの違いで若者の夢はつぶれる事が多い。
私がその職場で学んだ結論として、その後は貨物船だけの道を選んだ理由がそこにあった。
その後は迷う事もなく、自分で学び選んだ道。
そこで生まれる運命を引き受けて、その中で頑張る。 
頑張っても、結果が出ない時も、頑張らなければそこからは何も生まれない。

そんな経験から、貨物船と言う一筋の道を、同じ会社で生き抜く事が出来た。
「 若い頃の苦労は 買ってでもせよ!! 」
そんな「古事ことわざ」を懐かしく思い出す今頃である。



a:99 t:3 y:1



コメント


認証コード(7644)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional