船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2018-07-30

Top / Blog / 2018-07-30

働く手は人間の宝物

台風一過!! 
心配された各船の動向は、無災害へワンコース。
今週も安全運航を目指して頑張りましょう。
今週も盛りだくさんの「朝の送信」を頑張ります。
今朝は昔話から。

私がまだ幼い頃、履物はいつも「 藁(わら)ぞうり 」であった。
私の履く「ぞうり」は、本家のおじいさんが納屋に座り込んで
家族や孫たちの履物を毎日のように作っていたことを思い出す。 
私はその納屋でおじいさんに良く学び、昔話などで遊んでもらった思いがある。
おじいさんは若い頃に目の病気になってから、気の毒にも医者の見立てが悪くて
全盲になってしまった。 
だから薄暗い納屋に長く座っていても、朝から夕方までこまめに手だけは動かして
藁ぞうりや、筵(むしろ)編みを器用に仕上げる事ができた。  
時にはおじいさんの話し相手になって、肩を叩き、背中を踏んであげた記憶が残っている。

そんなおじいさんが私に教えた言葉の中に
一番良く覚えている宝のような言葉がある。
「安夫よ、人間はこうして手を動かしていれば、手は宝になる。 
 手を休めずコツコツ働いたら皆なに歓んでもらえる、藁ぞうりが出来る。
 人様に座ってもらう筵も出来る。
 手を働かせば、何でも作ることが出来るんだよ。
 お米も麦も人間は手で作る。
 だから人間の手は宝物なんだ。
 お金は使えば無くなるよ。
 でも手を動かしていれば、こうして上手に藁ぞうりが作れて
 皆さんの足のお役に立てることが出来るんだ。
 だからお前も手を使って物をつくり、人の役に立つようになりなさい。」

おじいさんは昔からとても頭の良い人で、知識も豊富で物事を良く知っており
多くの人達が困りごとの相談に、どうしたものかと知恵の拝借に訪れる人であった。 
それもそのはず、近くのお稲荷さんの教祖さんでもあったから
お稲荷さんの寄り合いの日には、いつも祭壇の前に座って
祝詞(のりと)を厳かに拝み挙げる立派な人であった。

今思い起こせば、自分は目が不自由ではあるが頑張って働き
休まず手を動かせば手は目の代わりになり、知恵と手で社会に光をもたらす事ができる。 
お前も大きくなったら手に職をつけて、人様のお役に立ちなさい。
という教えであったのだと思う。
確かにおじいさんの作る藁ぞうりは、とても強くて何日走り回っても
長持ちのする立派な藁ぞうりであった。

私がおじいさんの年齢になった今、その言葉を深く思い出す。
「 手は宝になる 」「 手は宝を生む 」
おじいさんは藁ぞうりを編みながら、人間としての誇りを編みこんでいたに違いない。 
幼いときから両親を失った不憫な孫の私に、自分の手を通して
努力と辛抱の大切さを、教えてくれた。 
今になって、深い愛情がわかる年齢に達したことをしみじみと思う今日この頃である。



a:103 t:1 y:0



コメント


認証コード(5986)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional