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Blog/2018-08-21

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煩悩と謙虚

いかなる場合も人は「 無事 」の二文字を背負っている。
「 無事 」とは解釈すれば、事が無いと書く。 
つまり何事にも振り回されないことを意味する。 
人が無事でいるためには、不要なことに迷い続けて、それらに振り回されることを嫌う。 
つまり悩みを生み出すところから「 無事 」と言う条件は崩れ始める。

人の生活の範囲において常に無事を願うためには
仏門では三毒を解毒しなければならないと教えてある。

一つは貪〔 むさぼる 〕
何でも貪るように欲しがる欲望。 
欲が満たされなければ、どうしようもなくイライラし始める。 
つまり煩悩意識が支配しはじめると人は必ず行き詰まり、幸せからは遠ざかって行く。

二つは怒
些細なことで怒りの感情覚える。
思いのまま抑えることもなく相手にぶっつければ人との関係は崩れて、人心は遠く離れ去る。

三つは愚
常識もなく道徳心をもたずに、教養に欠ける状態を言う。

この三毒が一旦、人に取り付いたらなかなかはなれない。
つまりこれ等の煩悩が「 無事 」でいられることを妨げる
貪り・怒り・愚かは、誰の心にもはびこる不要な迷いごとと知れば
その生き様は出来る限り謙虚であらねばならない。
人よりいい物を持つ、人より多くの収入を望む、人より楽をしたい。
当たり前の願望が人の心をさまよわせるのが、現代の物欲社会なのかもしれない。

人は多くを望まなければ、永遠に「 無事 」でいられるに違いない。
しかし何と、常に謙虚であることは難しい現世であろうか・・・。 
それでは我々の職場に安全運航への三毒というものがあるとしたら
どのようなものかを置換えて考えてみる。

その一・・・無責任
自我にとらわれて集団の規律から離れた身勝手は結束力を失わせ
同時に職場には不協和音を増大させる。

そのニ・・・無知
努力不足が生む見識の低さは、技術力も低下して危険を増大させる。

その三・・・軽率
物事を深く考察することが出来ず、ミーティングなどの手順を踏まないために
連携不足となって事故を誘発させやすい。

例えば、濃霧航海を一例に取れば、危険を予感できても船長には報告せず
その一・・・
無責任に自分だけの対応をとる。
そのニ・・・
無知・レーダーレンジに接近する他船が感知されてもその針路を読み取ることが出来ない。
その三・・・
軽率に左転5度程度の避航処置で済ませてしまう。
私はこの濃霧の避航例で今まで何件もの衝突事故が発生した事実を知っている。

安全運航の条件は、この三毒全て揃えては救いがたい結末を迎えてしまう一例である。
これ等の条件を克服するためには、いずれもその基本にある意識は
「 謙虚 」の二文字で結ばれるに違いない。



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