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Blog/2018-08-30

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備えあれば 憂いなし

昔の話、秋になると田舎のどこの家もサツマイモの収穫に追われていた。
私は肩に掛かった両てんびんを撓〔 しな 〕らせて
前後にザル一杯のサツマイモを担いで我家の縁の下の壕〔 ごう 〕に運び込む。 
できるだけ沢山貯えていく。
そのサツマイモこそ、一家5人が厳しい冬を乗越えるための大事な主食になるからであった。

季節は異なるが同じような話し、イソップ物語にも用意周到と怠け癖の話しがある。
真夏の太陽が、ギラギラと照りつけている。 
蒸し暑い日も、アリたちは休まないで、せっせと田畑を歩き回って
やがて訪れる寒い冬に備え、食料を集めていた。
一方、陽気で楽天家のキリギリスは、涼しい日陰で
得意のバイオリンを弾いて、歌ってばかりいる。
黙々と働いているアリを見るとバカらしくなってきた。

「アリさん、どうして、そんなに一生懸命に働くのだい? 
 もっと楽しく毎日を過ごせばいいじゃないか」

アリは忠告する。 
「あなたは、雪に覆われた寒い冬が来ても、その調子で浮かれているつもりなの? 
 必ずやってくる冬の準備をしておかないと、大変なことになりますよ。」

「冬?そんなの、ずっと先のことじゃないか。 
 それに食べ物だって、こんなに沢山あるんだ。
 今のうちに、遊んでおかないでどうするんだい。」
キリギリスは笑ってばかりいた。

季節は確実に巡る。
青々と茂っていた葉も、少しずつ茶色になり、枯れていく。
やがて雪が降り出した。
ついに冬が到来したのだ。
辺りは一面の銀世界。 
キリギリスは、空腹と寒さに泣きながら、雪の野原をさまよっていた。
 
「そうだ、アリさんの家に行って、食べ物を分けてもらおう」 
アリたちは、夏の間から準備していた暖かい家で、楽しく過ごしていた。
玄関に立つキリギリスに、アリは言った。
「あなたは、夏の間、一生懸命に働いている私たちを 、バカにしていたじゃないですか・・・
 何度も注意したはずです。あの時働いていれば、今、苦しむことはなかったのに・・・」

朝っぱらから童話の話しで申し訳ないが、ご存知イソップ物語の中で
もっとも有名な話である。
私たちの日常にもキリギリスと同じような後悔は沢山あったように思える。 
頑張っておかなければならない勉強や復習を怠って、それ見たことかと
本番のテストや試験の悪い結果は、後悔先に立たずであった。 
あるいは準備して置けばよかった天気図も、大時化に入ってからでは遅かった。

気に掛かりながら長々と手入れを怠ったってきた、機器の不具合は思わぬとき確実に訪れる。
「 分かっている 」と思いながら、真剣さを欠いた怠慢な心と鈍感な行動力。
そんな思いは誰にでも経験がある。
やがて訪れる準備を怠ったツケは、妙に困ったときに訪れるものである。 
しかも、そんなつけは情け容赦なく突進してくる。
「 わかっている! 」といいながら、確実な未来への備えは怠ってはならないと
子供向けの童話でさえ、ことを分けて教えている。



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