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Blog/2018-09-06

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心のブレーキ

高齢な紳士・タクシー運転手さんとの印象に残っている会話の紹介。 
非常に感動した話を少しおすそ分けしましょう。
私はよくタクシーに乗ったら、気軽に運転手さんに話しかける。

「車体も車内もすごく綺麗にされて気持ちが良いですね」
「 運転手さんになられて何年位ですか? 」

「 25歳から初めてもう40年近いね~ 」

「 長い運転歴の中で、交通事故はなかったのですか? 」

「 そりゃ~若い頃は色々ありましたよ。若いという事はどうしようもなく血が騒ぐものでした。
  追い越されれば追い返したくなったものです。
  それに、運転していても心が定まらないから、あっと思う危険がしばしばありました。
  美人を見ればそっちに気を取られ、乗ったお客は乗せてやっている。
  くらいにしか思わなかったです。
  若気の至りと言うものは生意気な者が運転するものですから
  お客様を乗せる気構えは、かっこ良いハンドルさばきで粋がっていたような気がします。 」

「 それでは長い運転暦に、甘いも酸っぱいも噛み分けた今はどんな心境ですか。」

「 今は一寸違いますよ!道行く人は全てがお客様だと思うようになりました。
  縁あって同じ車内で前と後ろ、語られる人生相談。
  愚痴や身の上相談もあり、 私にとっては(一期一会)のご縁でお足をいただけるのですから
  お客様は神様のようなものと思えるようになりました。
  お客様を選ぶのも、昔は長距離のお金持ちばかりを選んでいたのですが、今は違います。
  にわか雨が振れば、沿道のどこからも一斉に手は上がるけど
  私は決して若者を優先にはしません。
  助け舟のつもりで、 老人や子供連れのご婦人を優先して
  車を止めるくらいの器量でいます。
  それが、長年この道一筋に勤めたタクシードライバーのエチケットとです。 」

「 ですから、お客さん・・私はいつもブレーキに心を込めています。
  ブレーキは足で踏む前に心がこもっていなければいけない。
  絵空事を考えていたり、よそ見をしているブレーキは、イザ!と言うときには
  必ず僅かの遅れを取ります。その僅かの遅れが命取りになるのです。
  私はそれを心のブレーキと呼んでいます。
  心のブレーキ・・結局は安全運転とスピードの制御に尽きるのです。」

「 売り上げが第一といって、夜更かししながら無理な勤務をしている運転手を聞きますが
  結局は睡眠不足でブレーキが遅れて事故ったり、必ず身体を痛めているものです。
  ですから、私は決められた勤務時間をしっかり頑張って、それ以上の勤務は致しません。
  それが、結局は安全運転につながるからです。」

運転手さんのお見事な心の安全説法を頂きました。
私はここまで聞けば・・・ 
①スピードを守ること。 
②常に冷静で余裕を持って運転すること。
③細心の安全配慮をすること。 
交通地獄の中を見事に生き残って来られた、熟練運転手さんの立派な講義を
尊敬の念で伺いました。
とりわけ、「 心のブレーキ 」はどこの職場にも通じる立派な標語だと感心させられた次第。



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