船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2018-09-10

Top / Blog / 2018-09-10

無の中に有が見える

今年7月5日に発生した西日本集中豪雨の大被害。
8月28日台風21号の関空を含めた各地水害と強風の爪痕。
9月6日発生した北海道胆振東部地震・震度7に及ぶ未曾有の大震災。
40人に近い死者と行方不明者を出し、各地に停電や断水の不便が今も続いている。
次々と続く災害は、はかり知れない財産を一瞬にして失い
未だに避難生活から立ち直れない人達は、大きな心的外傷を背負ったまま
心が癒される日はいつであろう。

準備された仮設住宅に避難し、途方にくれたまま、避難所生活を余儀なくされる悲しみの現実。 
一見、豊かで平穏な日本のイメージは大きく脅かされ、天災による日本の社会基盤は
自然の前にはなすすべも乏しく、国家はもう一度立ち止まって
力強い国づくりを目指さなければならない。
 
7年前・三陸海岸に押し寄せた大津波の大震災に対して、日本中がここぞとばかりに
「 絆 」と言う言葉で繋がれていた時期があった。 
しかし時とともに「 深い絆 」は、いずこやら、秋風の如し色褪せた「絆」は
風化をたどった矢先、新たなる天変地変が始まっている。

悪夢の如し災害で、多くのものを失ってしまった現実。
勿論、家屋も財産も一切をなくしてしまえば、それは想像を絶する打撃であり
自分に置き換えても「 人生の全てを失った 」落胆は途方にくれる失意であろう。 
しかし、酷な話であっても「 全てを失った 」のではない。
生き残った命の尊さをおいて「 すべて 」と言う言葉は真実にあたいしない。

落胆は計り知れない重さであり、失った全てを補うことはできないが
命さえあれば生きる力は取戻すことはできる。 
無情に流れ行く時のまま、悲嘆に明け暮れる思いより、もう一度やり直す。
済んでしまった事は仕方がない。 
やり直すための強さをどこかに必ず秘めているものではないだろうか。

幼少の頃、両親を失った不幸。 
大阪に夢を抱いた片道切符の就職列車。
時が移り夢破れて帰郷する夕暮れの尾道水道さえも、なんと冷たく私を迎えたことか。 
なすすべてのことに道を塞がれたかに思えた青年期には
絶望感に身を拉がれた現実があった。 
しかし、私の不幸な運命は、そこを原点としてまた始まったのである。

それ以下はあり得ない・・・
その悲嘆に一旦身を沈めてみれば、物事の本当の価値がハッキリした輪郭で見えてくる。 
誰しも一旦手にしたものを失えば、そのものが大きければ大きいほど
計り知れない絶望に陥いて、前途への不安に襲われる。
しかし、人間である限り生きてゆく限り、いつかはしっかりした足取りで
歩き出さなければならない。

悔やむ心に執着していれば、一歩も前には進めない。
何もなくなってしまえば、今まで持っていた全てのものが素晴らしい価値に思えてくる。
人々のささやかな優しさに、心を震わす素直さを手にすることもできる。 
人の取り返せない不幸を、活字にしては申し訳ないが
日本人として何もお手伝いの出来ない虚しさを、ここに深く感じる日々。
明日は我が身に置換える・・「諸行無常」の日々である。



a:70 t:2 y:1



コメント


認証コード(6350)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional