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Blog/2018-10-02

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便利という ありがたさ

私が好むテレビ番組はドキュメンタリーものと、最近は時代物をよく見るようになった。 
やはり古い人間であるという証明は、最近好んで見るのが、皆さんおなじみの
「 鬼平犯科帳 」「 剣客商売 」等・池波正太郎劇場が多い。
これ等は弱気を助けて悪人を退治する、人情物語の結末は必ずハッピーに終わるから
安心して観ていられる納得番組である。

まげ物と言えばこの前、忠臣蔵で赤穂浪士討ち入りするまでの時代劇が放映されていた。
その時に思った事は、城主・浅野内匠頭の刃傷事件の発生に
江戸から赤穂までなんと早馬を飛ばしても5日目にやっと第一報が届いたという。 
当時はそれが最速の通信手段であって、何と不便な生活であった事かと感じる一方で
それに較べれば、今時の通信網の発達は想像を超越した便利さになったものである。

江戸末期から150年が過ぎる。
今は誰もが持っている携帯電話やメールは、寸時に距離を飛び越してしまう便利さである。 
緊急の早馬を乗り継ぐ5日間の時間が寸時で事の真実が伝わる便利さ。 
それに引き換え昔の人達は余りにゆっくりした時の流れで生活していたものである。 
 
今、我々が生活している社会構造の中では、当時の何百倍もの時間を短縮して
生活している事に気がつく。 
それは昔の人に較べれば、はかり知れない膨大な時間を便利に使っていることに他ならない。
そのように考えれば、我々は同時に驚くほど人生を長く生きている事にも取り替えられる。
便利さと言う文明社会に生きているありがたさを、実感している人が果たして居るのだろうか。

常になんでも自分の権利だけを主張して生きている人は多く
豊かな物流・システム・恵まれた職場・安全に守られた社会の
ありがたさを感じている人は意外と少ないであろう。
私がまだ20代の頃には手紙を懐にして、港のポストによくラブレターを投函したものであった。
その手紙も家庭に届くまでの時間は大よそ3日の後であったように記憶している。

当時やっと開発された船舶電話は非常に高額であって
よほどの事の無い限り、自分の家庭に船から電話をすることはなかった。
そしてまた、どこの家にも個人の電話は設置されていなかった。
ボタンを押せば電話の向うには妻が居り、家族が居る。
私達は通信だけに限らないで多くの便利さの中に恵まれている今日を
感謝しなければならない。
携帯電話は時を飛び越えて、台風の災難も、家族の安否を瞬時にも知ることも出来る。
無限の可能性を与えてくれている。

冷たい手でお米を研いだ事、洗濯板でゴシゴシと洗い物に苦労した事
薄暗い電気の下で勉強したこと、パンクが続く自転車を修理しながら使ったこと。
その頃の苦労を引き換えに今がある。
便利という価値はしっかり感謝しなければならない。 

物のありがたさを知る事、恵まれている社会を知る事
その感謝の中にこそ今の時代に生きる幸せを感じることが出来る。 
更に皆さんの職場にも今の設備に辿り着くまで、多くの先人達の苦労があって
計器の進歩があり、安全航海が成就しているのではないだろうか。
今日の無事は、多くの歴史の積み重ねと、その道、道に立ち止まって
苦労した先人たちの、おかげであることに違いはない。



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