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Blog/2018-10-05

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旬があって輝く

ある機会に某船を訪ねて「 安全 」をテーマにした話をする機会に恵まれた。
その船舶は若者が多く、私の話すことを一切漏らさないように聞き入ってくれた。 
私は久しぶりに純真な気持ちによみがえり、弁舌には次第に熱が入ってくる。 
若いって素晴らしい事だ。
歳を重ねるごとにそう思うのも、彼らの中にキラキラしたものを感じるからであろうか。

私にも若い頃があった。
その頃の自分が輝いていたかどうかは、今の自分ではわからない・・・。
あの頃は徹夜をしても平気であった。
しかし、今では回復力も時間がかかり、動く動作もいつの間にか
機敏さを失っていることに気がつく。

人生の軌道を振り返える年齢に達して、はじめて人生航路がよみがえってくる。
若さの出る、がむしゃらの航海は、ただ前方を睨むだけで白く尾を引く航跡が
瞬く間に消えさるように、若気の至りは振り返ることも少ないものであった。
若さゆえに出来た事、若さゆえに許す事が出来なかった短慮。

今にして思えば、あの時こうすれば良かった・・・
今の自分なら別の考え方が出来た・・・
そんな思いも、結局は全てが今の自分の肥やしになっていると思えないだろうか。
人は誰でも年齢を重ねるごとに、それまで難なく出来ていた事が
徐々に出来なくなっていく。
若さを素晴らしいと思うことも、また、歳を重ねた真実をわきまえる事である。

年齢と共に様々な経験を積む事で、沢山の価値を読み取る事はできる。
それは、今だから出来る判断は、まさに今の価値を知る事であろう。 
拾った年齢に一喜一憂するよりも、その思慮を生かすことに務めれば
何歳であろうとも人はそれぞれに輝くに違いない。

秋には新米・柿・松茸・いちじく・りんご・ぶどう・・・
それぞれの食物に季節の旬があるように、人間にもその歳その歳の旬が
必ずあるのではないだろうか。 
今だから出来る判断、今なら心を開いて許せる行為
今この年齢だからこそ、思慮深い日常の判断。 
何歳になろうと、その歳その歳の旬を感じられる人こそ輝く人である。

自分の年齢に相応しい生き方を頑張る事こそ、それなりの生きる力が湧き出てくるに違いない。
「安全運航」・・・例え高齢であろうとも、目指す目的は一つ。 
貴方の年齢に相応しい経験を滲ませることこそ、謙虚なる生き方の輝きではないだろうか。



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