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Blog/2018-11-06

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黄色の点滅信号

私は船長の頃、安全運航への未熟な心得は、いつも黄色信号が点滅していたように思う。
幸運にも20代で、船長職を頂いた私は、先ず自らの若さに
燃えたぎる煩悩と戦わなければならなかった。 
船を無事に運航する前に、港に着けば酒に負け
色香に迷うことが多かった若気の至りは、否定するものではない。

しかし、何故か海難事故に類するものは無縁であって
無事な航海を全うできたのは多くの年長者の、質の良い協力があったからに他ならない。 
若さ故に生じる無防備も、周囲の支えが親身になって守ってくれたおかげだったと思う。 
その様な未熟さの中で、私に一つの長所があったとしたら、臆病な性格から、
「 日々が常に黄色の点滅信号 」を意識していた。

少年の頃から軽率な怪我を何度も繰り返した私は、いつしか人様以上に
危険を警戒する意識が強く作用するように変わっていった。
(15歳~17歳・骨折2回・右腕の静脈切断等)
失敗を繰り返した恐怖が、鮮明にトラウマになった後
また同じ失敗を繰り返さないように強く反応していた。
どんな場合も、「 もしや・もしや 」で先手を考える自分に変わっていったものである。

次は誰の当直になるか? 
その先の先への考えを走らせる・・・・・大丈夫か ?
接岸するときは、常に離岸の条件を考えた。
風・潮・前後の船舶・錨鎖・・・大丈夫か?
積荷のバランスが悪ければ、行く手の波高を思い
ラッシングの仕上げを点検・・・大丈夫か?
そのような必勝態勢は、今時の船長であれば当たり前のことであり
様々な情報網が多用されている。
 
今昔では比べ物にならない設備の進化、スラスターや蛇効の幅は格段の相違があり
人の教育も、昔の比では無い質の高い教育であろうと思う。 
しかし、未だに一向に海難事故が減少しない実態に照らしたとき
人の心の置き所が点滅信号を、青信号に置き換えている人が多いのではないだろうか。

心にはいつも黄色と赤信号が点滅しているくらいが丁度良い、船長の心得ではないだろうか。
どんな場合も船長たるものは、あいつなら大丈夫!の依存症になってはならない。
心に点滅するのは、疑心暗鬼の疑問符が丁度良い。
自然と共生する海人には、これでよしの世界は少ない。

信じて疑わなかった、日本シリーズ広島カープの惨敗・・・
優勝戦線から脱落したサンフレッチェ広島・・・
両手を繋いでファンの期待に応えられなかった両チーム。
どこかに「油断」の二文字はなかったか!!



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