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Blog/2018-11-12

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余生と与生

同級生数人が集まったときの話。
「 未だに現役で頑張れるのは凄い事だ!実に羨ましい 」という。 
私の故郷・百島の同級生は80余人いたのであるが
最近配布された名簿を数えれば42名になっていた。 
すでに死亡した人、住所のわからない人が23名住所不明の人が15人いることになる。

元気な42名の中で、現役として仕事ができているものは
私と他に大阪で嘱託勤務をしている親友2人だけのようである。 
これも健康でいられる事と、船の仕事に携わった事が
私の職務を今日まで繋いできた大きな理由だと思える。 
勿論周囲の理解と協力は、感謝してもしきれない大きな条件の一つであろう。

時には、仕事を退いて時間を持て余している友達をみれば
羨ましいと思うこともあるが、「 余生 」とは盛りの時期を過ぎた残りの生涯。
残された人生と解釈することもできる。
毎日が日曜日になれば、どうなのだろうと想像しただけで
余分な人生として、楢山節考「 姥捨て山 」の物語を思い出す。

忙しいときには、定年をした人達は、時間がたくさん有っていいな~と、
思ったことはあるが、ありすぎる場合は、お腹の脂肪と一緒で
悪い意味で邪魔になる限りかもしれない。
弊社乗組員の年齢構成は60歳~70歳までの人が多くなり、未だに現役で働いている。
実は船員と言う職業で無い限り、このような高齢で現役就労は続けられないと思う。

決して高齢を奨励するものではないが、ここまで頑張れる職業に謎解きがあるとすれば
船乗りさんは喰いはぐれがない。
その心は「 流石に船乗り、人生の波乗りが上手い 」と
誉め言葉の一つあっても良いのではないだろうか。 
ちなみに弊社乗組員の平均年齢は60歳に近いことも
高齢者の人達が平均年齢を引上げている事は否めない。

幸せな晩年を楽しむのも、余生を捨てて生涯現役を貫くのも
その人の器量と健康次第である。
余生を人生の波乗りとして頑張るのか、お腹の脂肪や、粗大ゴミになってしまうのか
それはあなた次第、人生の捉え方次第である。
余生とは与生〔 よせい 〕とも言える。 
もしかしたら、長い人生で学んだ経験を、時代の継承者にあたえて生きることこそ
余生の本分ともいえる。

労働の担い手が少なくなった日本経済は、今や若い外人就労の受入れに躍起である。 
やがて内航海運にも若い外人就労の時代は必ず訪れる。
時代を繋ぐ諸先輩として知識と知恵を継承するまで
可能な限り頑張り続けて頂きたい海の道。
老も若きも力を携えて歩きたい。



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