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Blog/2019-01-28

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人生劇場 自分が主役

同じ船乗りになるなら、甲板手より船長が良い。
そう思うのは当たり前の人情である。
しかし遥か昔、私は例え小さい船であっても、自分が船長になれるとは夢にも思わなかった。
人望・技術・資格・学歴・全てが未熟な若輩者には、それはとても遠い夢の存在でもあった。

飯炊き → 甲板員 → 甲板手 → 甲板長 → ニ航士 → 一航士 → 船長
この縦の階段を登りきるには、目の前の事でさえ一生懸命なのに
先の風景は遠すぎて望む事は無謀にさえ思えた。
そんな、とある日の事、私が甲板員である時、甲板手が病気で下船する事になった。
その代役で操舵手を命じられた時、私は巡ってきた昇格をチャンスだと思った。

人生は例え脇役でも、一生懸命に脇役を演じていれば、必ずチャンスは巡ってくる。
巡るチャンスの大半は、人の不幸による代役から始まる。 
大事な事は、巡ったチャンスに代役が務まる準備をしておくことであった。 
役者であれば、誰もが主役を目指す。 
しかし、例え端役ばかりで実力が輝かなくても、チャンスに向けて辛抱強く磨いて待てば
いつかは主役を喰う脇役にまで登りつめて行く役者は沢山居る。 
そのように思えば、辛抱や努力を重ねることに希望が持てる。

人間は生まれてきたときも一人なら、死ぬときも一人。
それはつまり、自分の事は自分が責任を持って考える、道義を示しているものである。
自分のことを自分以上に考えてくれる人は得難くて、この世には常に自分が一人である。
人生は一人で行くことも、二人で行くことも、馬に乗ってゆく事も出来る。
しかし、最後の一歩は自分一人で歩いてゆかねばならない。
故に、人生はいつも自分が主役である!

自分と言う役を演じてくれる人が居ない以上、唯一の価値として
自分を大事にしなければならない。
自分を粗末にして生きる人は、他人の誰かが自分の役を演じてくれると
勘違いをしている人ではないだろうか。

一つのチャンスに巡り合った私は、勉強をして資格の階段を登って行く事が
次のチャンスを受け取る一番の資格者になれる近道だと理解した。 
どんなに素晴らしい風景に恵まれても、絵の具も筆もキャンバスも持ち合わせが無ければ
景色を表現する事は出来ない。
その絵具とキャンバスこそが海技資格であった。
「人生はいつも自分が主役である! 」
この言葉を心に刻んで努力を続けていれば、道々には必ずチャンスは巡ってくる。 
そして、私が初めて船長になった日も、船長が心臓の病気で緊急入院し
その代役から始まったことを、今、まざまざと思い出す今昔である。



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