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Blog/2019-07-10

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波というストレスと安全

西日本では梅雨というのに雨に恵まれず、畑の土はカラカラに乾いている。 
今朝は何とか小雨模様だが、これも「キツネの嫁入り」か
家内が「雨が降らない」と畑の水やりにブツクサ言っている。
一方このまま夏本番に入れば、貯水ダムの水量は水不足になる心配が持ち上がっている。
港に佇めば、穏やか過ぎる海面が太陽を浴びて、夏前の陽射しをキラキラと反射して眩しい。

皆さんには湿度の高い日々に体調管理に留意しながら、今日も安全運航に頑張ってほしい。
本来、船とは波に揺れるものである。 
これを自然の成り行きとして有り難いと思うことも、一つの取り方ではないだろうか。 
私が直面した海難事故の数々、その殆どが船の揺れていない
穏やかな海面で発生している事に気が付く。 
穏やかであればこそスマホでゲーム遊びをしたり、スマホニュースに没頭して
前方の見張りを怠った末に、気づくのが遅くなった衝突事故。
2名の命を失わせしめた海難事故は海面が穏やかな所から始まっている。 
さらに過去の遊漁船との衝突にしても然り、海上が穏やかであるために
穏やかと言う自由の条件下に、チャート台で書類整理をして
見張りを疎かにした結果であった。

私の経験から様々な海難事故を振り返ったとき、安全航海を一生懸命に見守った結果
止む無く発生したと言う事故には出会ったことは皆無である。 
つまり大時化に翻弄されながらも衝突してしまった。
そのような条件には出会うことは無い。
反面、殆どが凪の海に発生している「 怠慢 」と「 油断 」ばかりの原因であった。

静かな霧の海に、守るべき手順を怠って発生している海難が主であり
言い換えれば「 安全を尽くした海難事故 」とは、皆無であることも
非常に悔やまれる原因と結論である。
私がここで言う意味は、海難事故は、その殆どが人の荒廃した心
その心構えの欠落によって発生する根拠は、明らかである。

私はいつも、皆さんの行く手には穏やかな海面があり
いつまでも安全航海の続くことを祈ります。と、よく言う。
しかし、穏やかな海面より、その真実は少し緊張とストレスが続き
揺れる航海の方が正しいのではないだろうかと思いにいたる。 
船体が揺れれば、カーテンも天井も揺れて変化を見せる。 
生暖かい緩やかさの経過より、生きている証は、揺れる事こそ
時間の経過を刻んでいる真実に違いない。

そこまで話せば少し皮肉った考え方になるかもしれないが
願って穏やかな航海を「 油断 」に導くより、少しストレスの発生する波立ちの方が
誰でも緊張を継続できる事も真実のようである。
人の意識はストレスから早く逃れようと作用する。
しかし、高齢者になって仕事から遠ざかった場合、老化は急速に進む。
いうなれば、これも脳に仕事と責任と言うストレスを与える事で、良い効果が出る証である。 

穏やかな海にこそ大きな危険が潜み、心の油断が芽吹く。
穏やかであることを感謝しながら、安全遵守に意識を研ぎ澄ます。
ある程度のストレスは安全遵守の消化酵素かもしれない。



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