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Blog/2019-07-16

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無料奉仕に学ぶ

天気概況は初夏と梅雨の特徴が定まらない、前線の上げ下げで揺れている。
もどり梅雨の為か、休日はジメジメと湿度の高い日中が続く。
人の生活は、常に天気に左右され続けて、思い通りに行かないことが多い。
不順な天気は自然の悪戯か、やはりこの世に生かされている現実は、何事も意の如くならず。
庭のプランタに植えている5本のトマトだけは、夏の季節に完熟の色を楽しませてくれている。

この頃の海原では航海中ブリッジの袖に出れば
船のスピードに舞い上がってくる海風に爽やかな思い出が蘇ってくる。 
この心地よい風に似て、風鈴の音色に代わる清涼な話しをしてみたい。

この土日に借りている畑に出かけてみると、雑草の生い茂る土手を
誰かが綺麗に刈入れてくれていた。
それはいつもお世話になっている叔父さんの無料奉仕だった。 
私は、勿論手間が助かる事だし綺麗になって気持ちも良いので
お礼を言いつつ手土産の一つでも持参するのであるが、彼は決して受け取ってはくれない。
彼は次のように話したことがとても好印象で心に残った。 
「 雑草を刈り取る作業はしんどいけど、汗を出して綺麗になった土手は
  確実に自分の気持ちを満足させてくれる 」
「 同じ奉仕の中で、人様のお役に立てる他の事に比べても
  一番素直に喜ばれるのが草取りである 」
と彼は言う。

汗を出すだけの単純作業であること。
綺麗に生まれ変わる事。 
この確実な肉体労働こそ人様が一番喜ぶ、効率の良い奉仕作業であると
気持ちにしみ込んで来る言葉が爽やかであった。
汗を出す単純作業ほど、人に感謝される性質は高いのだと言う。 
その高齢の奉仕人に、私は多くを学んだ。 
無口でポツリポツリと話す言葉にはとても重みがあって
「 なーにワシが特別にえらいわけが無い 」
「 人は皆、大なり小なり似たりよったりだ! 」と言う。
「 人のことを悪く言えば、自分で人の壁を作るようなもの。 
  悪口を言えば、その分自分にも悪口が帰ってくる。
  人のする事は多分自分もする。 
  だから悪口を言わんで、黙々と草刈をして人に喜んでもらうのが丁度良い 」
と教えられたのである。 
教えられた言葉はうなずく事ばかりである。
人の悪口を言えば、人と人の間に垣根が出来る。 
人に悪口を言う数だけ、自分も言われている。だから言わない。

人にはそれぞれに特別な人は居ないから、他人様には迷惑をかけないように
自分の出来る事をして生きていくのが一番良いという。 
聞きながら、まるで夏の「 よしず 」に風鈴がリリーンと響く気がした昼下がり。 
暑さはいつの間に優しい人の心にふれて和んでいった。



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