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Blog/2019-10-09

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年輪の旬

各船ドックごとの安全会議は、私の担当者としての晴れ舞台である。
皆さんに囲まれての、久しぶりに純真な気持ちによみがえる時でもあり
普段に増して弁舌には熱がこもってくる。 
最近では少なくなった、若者の乗船している職場に入ると
若いって素晴らしい事だと感じるようになった。 
歳を重ねるごとに失っていく身体機能を、彼らの中に感じながら
老境に差し掛かった者は若さに羨望するものである。

あぁ~、私にもこうした若いころがあったと思い出す。 
その頃の自分が輝いていたのかどうかは、誰も今の自分の事はわからない。 
「あの頃は徹夜をしても平気であった」しかし、今では回復力も時間がかかり
動く動作も機敏さを失っていることに気づく。

人生の軌道を振り返える年齢に達して、はじめて人生航路がよみがえる。 
若さが前に出るがむしゃらの航海は、ただ前方を睨むだけで
若気の至りは振り返ることも少ないものであった。 
若さゆえに出来た事、若さゆえに許す事が出来なかった短慮。 
今になって思えば、あの時こうすれば良かった。
今の自分なら別の考え方が出来た。
そんな思いも、結局は全てが今の自分の肥やしになっているのだと思えはしないだろうか。

人は誰でも年齢を重ねるごとに、それまで難なく出来ていた事が
徐々に出来なくなっていく。
若さを素晴らしいと思うことも、また、歳を重ねた真実をわきまえる事である。
年齢と共に様々な経験を積む事で、沢山の価値を読み取る事はできる。
それは、今だから出来る判断はまさに今の価値を知る事であろう。

拾った年齢に一喜一憂するよりも、その思慮を生かすことに務めれば
何歳であろうとも人はそれぞれに輝くに違いない。 
あれも良いこれも良い、良いことずくめの人生なんて夢物語である。 
人生は一つ得れば・一つ失うことで帳尻があっている。 
豊かになれば幸せになれると思ってきたが、事実はそうではない。
貧しくても心が温かくなることはたくさん存在していることにも気がつく。
つまり幸せは自分自身の心が決める事ではないだろうか。

秋には新米・柿・松茸・いちじく・りんご・ぶどう
それぞれの食物に季節の旬があるように、人間にもその歳その歳の旬が必ずある。 
今だから出来る判断、今なら心を開いて許せる行為
今この年齢だからこそ、思慮深い日常の判断。 
何歳になろうと、その歳その歳の旬を感じられる人こそ、輝く人ではないだろうか。 
自分の年齢に相応しい生き方を頑張る事こそ、それなりの生きる力が湧いてくる人生道。

安全運航・・・
例え高齢であろうとも、目指す目的は一つ。 
貴方の年齢に相応しい経験を滲ませることこそ、謙虚なる輝きとして技術は生きてくる。 
「安全」は見えたり、聞いたり、するものではなくて、守ろうとする
皆さんの心の中にあるものだと、気づく年齢に私は達した気がする。



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