船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2020-02-12

Top / Blog / 2020-02-12

自責の事故を 撲滅せよ

3日間続いた「三原の神明祭り」が終わりを告げた。
春呼ぶダルマ祭りである。
暦はもう早春を迎えた。 
節分草・梅の花、フキノトウ、早春は凍土から花束を持って人々の心を迎え入れてくれる。 
我家の庭の鉢植えには、義父が神明市で購入した福寿草が
黄金色の花弁を陽射しに輝かせて、春を迎え入れている。

その義父が他界して年月は遥かに10余年が過ぎる。 
鉢植えの福寿草を大切に育てながら、この時期、花咲くたびに
笑顔の義父が思い出されるのも、福寿草がもたらす想い出かもしれない。
私の覚えている義父は、決して物事を誤魔化すことの出来ない生粋の左官職人であった。
身体で土を練り汗いっぱいに取り組んで壁を仕上げていく。
精根尽くした汗を、仕事のためにまた絞る人であった。
身体は小さい人であったが、口からは常に「 シィー・シィー 」と力を絞る声が聞こえていた。
満開の福寿草を覗けば、その声が聞こえてくる気がする。
「 シィー・・シィー・・ 」

そして義父は私に口癖のように話した。
「どんな仕事でも、働く事は仕事を通じて自分を鍛える事だ! 
 人として自分を磨き上げる場所が仕事である。 
 一生懸命になればなるだけ、流した汗の分だけ良い仕事が出来て
 お客さんに喜んでもらえる。 
 だから決して手抜きの粗末な仕事をしてはならない。
 それは、自分を粗末にしている事だから。
 その一生懸命に褒美として、御足を頂くのだ!」
真っ黒く日焼けした労働の顔は逞しく、私の胸に焼き付いて離れない職人として
人としても最高の父親であった。 
義父の塗った、むらの無い壁は今も一つのひび割れも見せず
暖かく家々を包んでいるに違いない。
 
私達船乗りの仕事も同じではないだろうか。 
高額の積荷と高額の船価、尊い人命を運ぶ仕事に手抜きや
間に合わせがあっては許されない。 
高額の燃料を燃やし、船価・積荷を含めれば、大よそ10億円
或いはそれ以上の物流の橋渡しが我々の職場である。

仕事を誤魔化して自分を粗末に仕上げてはならない! 
決められたことを決められた手順で、海を分けて進め! 
その答えは厳しく問われる!「 自責の事故を撲滅せよ!! 」
船乗りと言う職人である限り、常に安全という答えを目指せ!である。 
船から発生する海難事故には、自責の事故以外に何があるのか。
その殆どの事故は自己責任で発生している。

一旦発生した海難事故は、責任をどのように取ろうとも、元に戻る訳は無い。 
無惨な破壊と、社会的な制裁と、船主責任と、海洋汚染が残るだけである。 
二度と元に戻る事の出来ない破壊の現場は、今度は破壊の人生が待っている。 
貴方のわずかな油断が人生を歪めてしまう。
だから言う! 
あらためて伝える! 
「 自責の事故を撲滅せよ! 」
皆さんの心に植えたい福寿草〔 幸せを招く花 〕は私の祈りの花である!



a:139 t:1 y:0



コメント


認証コード(8696)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional