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Blog/2020-03-05

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無事故無違反は 一日一善にあり

今日は面白昔ばなしより、日照り続きの田んぼの話から取り上げてみよう。 
とある村では日照りが何日も続いて、すっかり田んぼが干上がってしまった。 
村の衆は集まっては額を寄せ合い、皆で出した答えは雨乞いの祈祷師を雇うことであった。 
そのような相談をよそに、ボッツ・ボッツと水桶を背負って川まで通い
休みなく往復すれば何とかなる。
という農夫が一人いた。

彼は当てにならない「神頼み」で雨乞いをするより、遠くても辛抱しながら
田んぼに水を運ぶ方が稲の為には良いと、地道な努力でコツコツと水を運び続けた。 
それを見ていた村人たちは、桶一杯の水が何の役に立つものか・・・。
地割れをした田んぼには焼け石に水だと、彼の行為を笑って見過ごしていた。
雇われた祈祷師は3日間祈り続けたのだが、とうとう雨は一滴も降ってはこなかった。 
そしてそればかりか増々陽射しはギンギラに照り返し、畑の稲も殆どが萎れかかってしまった。 
祈祷師は祈祷料だけを頂いて村を出て行った。 
村人たちは「 あの祈祷師は腕が悪かった 」と悪口を言い
今度はもっと腕のいい評判の祈祷師を雇うことにした。

そうしている間も、一人だけ夜も昼も水桶を担いで、田んぼと川を往復する農夫は
休まないでわずかな水を運びを弛まず続けていた。 
次に呼ばれた評判の祈祷師も3日間祈りつづけたが、やはり雨を降らすことはできなかった。
3日が過ぎ、6日が過ぎてもまだ雨は降らなかった。
そして祈祷師は、さらにまた3日間だけ延長して拝みましょう。と申し出て
なんと祈り始めて9日目にようやく恵みの雨は降り出した。

村人たちはその祈祷師に「 貴方は偉大な祈祷師だ 」と褒めたたえて、褒美を与えた。 
実は最初の祈祷師から数えれば、すでに12日間も日照りが続いた結果
彼は実は神の力でもなんでもなくて、ただ、雨が降るまで祈り続けただけのことであった。 
しかし、神頼みだけに頼って何もしなかった稲は、長い日照りに
一滴の水も与えられなかったために、殆どが遅い雨の恵みには間に合わないで
枯れる稲の方が多かった。
みんなに笑われながら、コツコツと水を運び続けた一人の農夫の田んぼの稲は
この一雨に見事によみがえり五穀豊穣の稔を結実させたのである。

皆さん一隻一隻、動静表の末尾に記載されている「 無事故記録日 」は
日照り続きに水桶を担ぐ一桶の水くみによく似ている。 
気の遠くなるような一日の積み重ねは、まさに夜も昼も田んぼと川を通い続けた
一人の農夫の忍耐に負けじとも劣らない素晴らしい「 行 」ではないだろうか。 
自分たちの仲間を信じ、自分の信じる運航をひたすら守り通した安全運航への善意は
船長はじめ乗組員の皆さんには「 心よりありがとう」の言葉を添えたいものである。



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