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Blog/2020-03-16

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船は生きている

長い間「 安全第一 」をテーマにして、海洋で働く皆さんの職場に
スポットを当てて話を進めてきた。 
船内に生じる人間模様・安全・生命の尊さ・留守家族の思いなどを含めながら
皆さんの職場が健全であってほしいと、ひたすら願いながら今日も語り続けている。 
今日の視点は皆さんにとっては、家も同然の船という職場の存在に
思いを馳せて考えてみたい。

乗組員の一人ひとりは、もし今乗船している皆さんの船と言う職場がなかったら
今の乗組員との出会いはなかった。
勿論今時はどこの船会社に行っても仕事は確保できる。
しかし、今皆さんが乗船して働き、家族を養ってゆく今の職場は
皆さんにとっては掛けがえのない大事な職場である。
生活の足場となる船と言う乗り物を、皆さんはどのように捉えているだろうか。

私の思う船という職場は、人と同じく生きて脈を打つ、かけがえのない仲間だと思える。 
船舶はまず皆さんの生命を守る意味では、労働の提供者であり
同時に守護神の存在でもある。
その船舶と自分自身が心を通わせることが出来るとしたら
まず船首デッキに立ってみるがよい。 
船首は鋭く海水を切り裂いて、力強く進む波音は人がしゃべるように聞こえてくる。
ザァーザァー、ザッブンと聞こえてくる。 

今度は中央の船腹に立って耳を澄ませてみれば、船体をすり抜ける海水音が
「シュルシュルシュル」と摩擦音になって船側を流れゆく。
そして、船尾ではプロペラで海水をかき混ぜる躍動音が
「ゴボゴボ・ゴロゴロ」と力強く吐き出す音に変わり、真っ白い泡立ちの航跡を曳く。
心の耳を澄ませば、船が波音を立てながら必死で躍動していることに気がつく。

人はただ船橋に立って、船の指揮者になり、自分が一番利口そうに思えても実はそうではない。
「 船と海と人間 」が一体となってこそ、大きな輸送という力が働いているのではないだろうか。
誰も船が速いだの遅いだの型が古いだのと、勝手なことを言っているが
もしこの船がなければ、誰もこんな重たい貨物を積んで
ただ黙々と海上を走れるわけがない。

誰一人としてこの海を泳げるものもいない。
船こそ満載の貨物を運ぶヘラクレスであり、皆さんの宝物であり乗組員の命の恩人である。 
文句タラタラなんてとんでもない、守られている生命に感謝の一言も言えず
人間は理由もなく自分が操船者として胡坐( あぐら )をかいていては申し訳あるまい。
もしあなたの乗船する船に、返せるものがあるとしたら、貴方自身の手による
「手厚い保守点検 」と「貨物に優しい安全運航」に力を注ぐ愛情ではないだろうか。



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