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Blog/2020-04-24

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葉桜の 末まで揺らす 春の風

桜花の命の短さこそ、ものの尊さを諭す。
ここ数日、寒の戻りか寒い春の風がマスク姿の襟を通り過ぎて行く。
4月初旬には見事に満開となった広島の桜は、すでに梢の化粧を緑にかえて
春の風に騒がしく揺れている。 
南北に伸びる日本列島では、長い冬を越してこれから桜開花を迎える東北の地域もあろう。

桜前線を調べてみれば、花の見頃は例年より10日も早く
すでに苫小牧/札幌辺りまで北上しているようである。 
例えひと時の慰めといえども、一年に一度満開の華やかさに多くの日本人の心は
癒されたひと時であったであろう。
「 花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき 」林芙美子の短詩の言葉である。

まさにその言葉にぴたりと当てはまる花こそ桜であり
風に舞う一片の花びらに、誰もが哀れなる美しさを想うもののようである。
今は外園に出かけることもはばかれるコロナ感染防止策は
春の大型連休さえも呑み込んでしまいそうな、国民揃って閉じこもり戦略に
席巻されそうな勢いである。

花の命の短さ儚さに、今生の日本国民の置かれた苦難を重ねて想う。
世の中は立ち止まることも無く常に移ろい、人も物も「 諸行無常 」の世界に
風前の灯となって生かされている。 
花の散り際に学び、今この時、この瞬間が大切なのだと考えられれば
すべてのものが愛おしく思えてくる。
未練・後悔・恨み・執着・我欲・嫉妬・・・・
断ち切れない自らのしがらみに生きる人の姿を見て、空に舞い上がる桜吹雪は
見事に散り果てて我身の処し方を諭しているようにも思えてくる。

わが世の春と浮かれる人あり、散り行くはかなさを思う人あり
同じものを見ても人は、心のありようでずいぶんと違って見える人生風景がそこにある。
昨日の某船・備考欄に次のような言葉があった。
「秋田港:食料の買い出しに少しの時間を割いて上陸しました。
 街路に満開の桜も何故か寂しく目に映る。
 それは誰もが苦しんでいるコロナのせいでしょうか
 明日は大荒れの日本海を北に向けて桜前線と共に旅は続く・・」

日本の花である桜に心を添わせれば、ともに北上する我が航海者たちの姿が目に浮かぶ。
春まだ遠いグレーの山々、見えては消える北陸の海岸は春まだ遠い残雪の岬が続く。
今日の元気も「 諸行無常 」で散り行く桜にあらず。
どうぞご無事に帰りあらんと願うばかりなり。
無事を願う親心に添って、清く強く明るく走れ、笑顔を土産に安全に。



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