船舶管理から船員確保まで皆様のニーズにお答え致します

Blog/2020-05-12

Top / Blog / 2020-05-12

ミーティングに学ぶ心あわせ

某船、揚げ荷役終了前、皆より先に勝手に艙内に入り、ダンネージ整理をしていた乗組員。 
「何本かを束ねて一度に持ち上げた時、腰の痛みがギクリと走った。」
「うっ!」と思ったが、その時は我慢しながら片付けに最後まで参加した。
しばらく時が過ぎると腰の痛みはどうも尋常ではない。
船長に断りを申し出て町医者に診察してもらった結果
単なるギックリ腰だと言われ、湿布をもらって帰った。
某甲板長の話。

いつもは元気に「 何のこれっしきの事で・・ 」と、周囲の者には気づかわないで
身勝手に仕事を進めていた甲板長であったが、内心は、取れない痛みや
思うように動かない身体にイライラしてひどく落ち込んでしまったという。
その時、長老の船長から次のように諭された。

「 いつも、自分勝手に自分本位に作業を進めているが、腰が痛くなったことで
  普段は気付かない事に気づいただろう。
  皆と協調するということはとても大切である、その痛みの中から
  お互いの助け合いを学ばなければならない。
  不自由な身体の痛みから見えてくる、その時々の職場の風景がある。
  その気付きをこれからの仕事と仲間意識に活かせれば、この度の腰の痛みは
  丁度良い漢方薬みたいなものだ!! 」

ベテラン船長からの言葉に、甲板長は気持ちを切り替えることが出来たと話す。
航路、積荷、港、天候などの違いでそれぞれの思いや、行動・意見は個々に違ってくる。
しかし、同じ会社の仲間同士、利害は「 安全運航・安全作業 」を目指す以上
基本は助け合う事、譲り合う事、力を合わせる事、これらは個人の問題ではなくて
職場が良くなることを中心に進行すべきことである。

多少の意見の食い違いはあっても、目的は職場の安全を高めて
個々を守る真理を忘れてはならない。
どんな場合も「 意見の違いは、どちらかが譲って、意見を合わせれば良い 」
それだけのことである。 
下手な意地を固持するより、気持ちを合わすために、言葉も合わせる。
船長を中心にした朝のミーティングは壷にはまれば
これ以上の安全対策はない特効薬だと確信できる。

安全運航に対する秘策は、「朝のミーティングの勧め」にある。
① 今日一日の作業目的と注意点  
② 荷役スケジュールに合わせた今日の行動 
③ 艙内掃除の注意点 
④ 積荷の配分とトリム 
⑤ 次の航海への準備 
⑥ 点検整備の予定 
⑦ 予定航路の注意点 
⑧ 機関整備の目的 
⑨ 皆さんの健康や検診期限の指示 
今朝のニュースとお互いの意見等取り入れて、会話の持てる船内作りは
お互いに「心の紐」さえとけば、いつしか一つの輪の中にある。

人は誰でも自分の目線を持っている。
時には人に合わせて目線の高低の上下を変えてみる事は大切であろう。

冒頭に現れたギックリ腰の甲板長、その後は、マイペースを反省して
声かけあう事に考え方を変えることが出来るようになった。 
今までは人の痛みに目をそむけていたことを反省して
腰痛の大変さ、普通に起き上れる幸せ、素直に靴下を履ける有難さ
何気なく歩ける嬉しさに気づき、今では人の痛みが理解できる学びを経たに違いない。 
今日も周囲には沢山ある。
「当たり前の幸せに学びたい・私ならこうする。」
理想の船内風景を、私なりの視点で述べてみた。



a:68 t:1 y:1



コメント


認証コード(8952)

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional