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Blog/2020-05-29

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濡れぬ先の傘

長い人生が一つの登山であるなら、登るごとに見渡せる風景は希望であり
一歩ずつ標高を上げる汗は忍耐である。
さらにその先にあるのは美しい風景に巡り会うための願望であろう。
やがて周囲が見渡せる小高い丘は6合目であり
半ば達成された願望に自信を得て更に頂上を望めば
「これより先は、息切れをするのではないか?」「天候が崩れるのではないか?」 
と、不安になりながらも人々はより良い風景と達成感を求めて挑戦してゆく。

生きるということは希望であり、達成感でありそれらをまた「煩悩・ 欲 」とも言う。
人が生きていくうえで欲を持つことは、とても大切なことである。
しかし、欲は総じて欲張り過ぎず、物事を前向きに取り組もうとする学びの欲
人の為になる欲、皆が幸せになれる欲であってほしい。
自分の力を絞った汗の先には必ず新しい風景がある。

少しずつ少しずつではあるが、人生の風景は遠く見渡せるところまで
分け出でる、道に迷わぬ脚力を知恵という。
小さな力も辛抱強く一歩を踏み出せば、やがては大きな力に代わって行く。 
その先に、その頂上の先に、何か別の風景があるに違いない。 
努力の欲・願望の欲・生きてきた証は、欲の達成で飾られて行く。
私の人生登山は現在すでに、8合目あたりであろうか? 

私に残された一番高い願望はまさに「 安全運航 」という
途方もない酸素の少ない頂上である。
目指す頂上も8合目あたりからは胸突き八丁に一進一退。 
足元からは冷たい風が吹きあがり、前方は霧に包まれ、頂上を見上げることはできない。
しかし、残された脚力は後わずか・・・
凍る手に意地の杖を持って支え、今なお登って行く。
「 安全運航の祠(ほこら) 」を目指して。

私は責任者としてどうしても、乗組員の皆さんには「 安全であってほしい! 」
会社にとっては「 無災害が続いてほしい 」
家族にとっては「 一切の災難は無縁であってほしい! 」
それが私の目指す最後の山であり頂上であり、身勝手な希望と言う欲である。

航法には「 衝突予防法 」あり「 狭視界航法 」あり、立派な法律や航法が存在する。
しかし災害を守るのはそのような難しい航法の熟知ではない!
災害というものは人の投げやり的な意識とマンネリが
最強の引き金になることを私は申し上げたい。
如何なる災害も海難も結局は航法以前の、人という心の問題に必ず行き着く。
つまり、安全も危険も人が作り出すものである。

安全は人の心掛けで「 工夫して・努力して・継続して・作り出す」もの である。
何もしないで得られるものは何もなく、感謝と熱意の有るところに安全は存在する。
「 大事は小事より起きる 」ゆえ「 濡れぬ先の傘 」を一緒にさして
安全という無限体の頂上を私は極めたい。 
それが私の持っている大きな「 欲であり夢 」である。



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