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Blog/2020-06-26

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人生の主役は貴方 安全の支配者も貴方

本日を持ちまして、誠に残念ではありますが
私の長い長い「朝のFAX通信」の歴史を閉じることとなりました。 
気がつけば我が人生の大半を海運に携わり、特に安全の尊さを訴え続けた思いは
今もなお心に強く残っているところです。

「安全通信」を発信し続けた私もいつしか高年齢に達し
いつしか人生は「残照のステージ」に差し掛かってまいりました。
今や日本の4人に1人が65歳以上の超高齢社会を迎える時代。
勿論私もその高齢者のうちの1人です。
しかし、世の誰もがいずれは老いて行く先々に人生が有ります。 
例え今が20歳の若者であっても、1日が過ぎれば1日ずつ必ず老いは近づく。
それは逃れる事の出来ない現世の生命の有り方であります。
お陰様で私は今日までは健康に恵まれて、元気に会社勤めを続けることが出来ましたのは
私自身の有り方と言いうより、多くの人達によって私は生かされ
支えられた結果だと思っています。

世の人々は自分が一人の力で生きているのではなくて
皆さんとのつながりの中に生かされている真実に、心を開かなければならないと思います。 
安全と言うテーマを最後まで語り続けた、私の人生の大半はまさに
息詰まる出発点の不幸から始まっています。
父の死・母の事故死・私自身の生死を分けた重大な怪我等に翻弄された
計り知れない人生の不幸から学んだものです。

それだけに私は事故の体験のなかに、生命の尊さと安全の大切さを
身に沁みて学んできた気がいたします。 
皆さんの職場から発生する重大事故は、周囲の関係する沢山の人々を巻き込むばかりか
最も身近な家族までも悲しみのどん底に落としてしまうものです。 
私の一心の願いも、このページを見開いて頂かない限り、貴方の心には届きません。 
どのような願いもどのような真心も、実は受け取る側の
心の広さに関わっていることが全てです。

「安全」は自らが主役・支配者でなければならない。私はあくまでサポータであるに過ぎません。
「安全」は自らが学び、自らが守る、自らのためのものと心得なければなりません。
「安全」は人として助け合う秩序の中に、成り立つものです。

船舶は外洋に浮かび、過酷な自然の猛威を克服しながら
全員のリレーを繋いで安全輸送に徹する世界です。
海洋に閉じ込められた職場にとって、最も重要な心構えがあるとしたら
私は次の言葉を選びたいと思います。
「 乗組員の団結心 」
船長はその中心にあって、もっとも力の出せる方向にリーダーシップを発揮するものです。 
そこに船内の「 和 」と言う意思統一の言葉が多用される故であります。

それでは、その団結心を醸成するためには何が必要でしょうか? 
それとも何が「 和 」を妨げる要因になっているのでしょうか? 
その問いかけには「 秩序 」と言う言葉が強く浮かんできます。

「 秩序 」とは  
1.物事を行う場合の正しい順序と道筋を守る事を言います。 
2.社会や集団などが望ましい状態を保つための、順序やきまりを守る事を云います。

船員法に制定された、定員数だけで運航する船舶にとりましては
一人ひとりに課せられた役目は、それぞれが充分に役目を果たし
就業してこそ成り立つものです。 
決して無駄な人員は配置されていません。
つまり、乗組員として一人ひとりが充分に役目をはたさない限り
秩序は守れないばかりか、望ましい状態を保つ事は出来ません。

例えば、「当直時間は遅れて守れない」・「いつもお酒は呑みすぎる」
「身体の不調と技術力の不足」・「協調性のない身勝手」
「仕事は嫌い」・「船内の決め事を守らない」・・・など等
秩序を乱す性格は様々に存在する厄介なものです。
人生も仕事も航海も、安全遵守のためには変えてはならない鉄則があります。
それは確かな方向性に沿って5人のメンバーが力を団結し
正しいリレー(秩序)を繰り返さなければならないのです。
そのためにはその職場や会社で決められた安全指針を守ることこそ
大切な「 秩序の遵守 」であります。 
船長は指導者として、空高く見下ろす鳥の目を持ち、正しい配置が常に読める人であって欲しい。 
鳥の目を持つことでどこへ飛んでゆけばよいのか、千里先の行く手が見通せる期待に応えれば
安全航海への道筋が見えてきます。
「秩序の番人」こそ、偉大なる船長そのものではないでしょうか。

すべての安全は誰のためでもありません。
自分のために存在するのです。
海洋の職場にあって、お互いが力を合わせて守り合うところに
自分を守る意義へと繋がっていきます。
・俺は大丈夫  
・あいつに限って  
・まっ~良いか  
・何とかなる  
・人は人、自分は自分  
・ほって置いても誰かがやる  
・見て見ぬふり 
この様な曖昧な考え方が、不幸な災害・事故をもたらし秩序を壊していることが多いのです。 

人を信じてはならないと言うつもりではなくて
船内の事故や海難事故を防ぐためには、他人任せにしてはなりません。 
少ない乗組み構成であるだけに、お互いが自主性を強く持ち
「自分がやらなければ、誰がする!」自立の意識を前に出しながら
いつまでも皆さんの職場には「安全旗」が風にはためき続けること
そして、皆さんの一人ひとりが健康に過ごされることを心より願っています。

長い間のご愛顧を心よりお礼申し上げまして、私のつたないお別れの言葉にさせて頂きます。
今日までの皆様方のご理解とご指導に心より感謝申し上げます。



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