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Blog/2020-11-05

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乗って3年の海技 足元・寒し

航海技術とは安全性と信頼性の技を言う。
俗にいう「 航海 」とは、指針たるコンパスを片手に、未踏の海原と明日へ向かうことであり
「人生は航海の如し」とも語られている。
この道、幾十年と言うベテランと若者が同じ船に乗り合わせた、人生航路の船出である。 
老人には荒波を乗越えた貴重な体験と理性があり
若者には果てしない未知へ挑むひた向きさがある。

少子高齢化の社会は海運の職場にも、より多くの問題点を投げかけて
海の職場はアンバランスな年齢構成が今も続いている。 
若い世代への継承は危ぶまれながら、未だに古い時代に培われた船員法に縛られたまま
5人定員と言う最少人数の職場は、過疎地に似て時代に置き去りにされ続けている。 

海の世界は単に人数合わせで補われる数の問題だけではなく
他の者を寄せ付けない海技そのものの専門技術が、とりわけ特殊さを証明している。
大自然を相手に「知略縦横」に乗り超える果敢な技術は
如何に造船技術や諸設備が高度に改善されていても
乗組者の経験による判断に委ねる部分が多いことこそ
避けて通れない航海技術の継承であろう。
 
船舶には昔から「 乗って3年 」と言う「航海成就」あるいは
「漁業経験」の年季明けが存在した。
それは複雑な島伝いと狭小な海峡を安全に繋ぐ特殊な航海技術であり
漁業に関しては専門職の色彩が強く息づくことは今昔なにも変わるはずはない。
時にして荒れ狂う外洋は、予想を遥かに超えて多くの危険を投げかける。

海の持つ巨大な力を防ぐ事は誰にも出来なかった現実
あの大津波の計り知れない威力は人々の記憶に、今も鮮明に傷痕として残っている。 
航海技術とは長い経験を積重ね、深く高い海洋技術に満たされない限り
安全運航の道先は見えては来ない。

自然を読み・海を読み、船と船の行く手をくぐる技術は
「 乗って3年 」で完成されるほど単純なものではない。 
「今、海原に携わる者達は、その技術の結集に大きく胸を張れ!!」 
継承することが困難であればこそ、海の道のりに人事不足は延々と続くはずである。
いつの時代でも、若者には老人の知恵が必要であり、老人には若者の活力が必要である。

船出をして目的港に向うとき、未知の行く手に必要とするものは
両者を合わせた知恵と経験であり、逞しい力である。 
航海技術とはそれらを総じて「安全と信頼」を確立させたる
年月の技を言うのではないだろうか。
今、急がなければ、人足りて人材不足の現実は、すでに足元にあり・・。



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