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Blog/2020-11-12

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慣れるという怖さ

過日のテレビニュース。
選挙に敗れたアメリカ大統領トランプが、その当日にはゴルフをしている姿が
茶の間に放映されていた。
選挙混乱・最中の出来事、この政治放棄と現実逃避の行動を
アメリカ国民と世界中の人々はどのような印象でとらえたであろうか?

今やアメリカではコロナ感染者が1日で12万人に及ぶ受難ニュースの傍ら
大統領がゴルフをしている姿は、信じがたい暴挙にしか思えない私の感覚であった。
トランプ政治の破天荒に「慣れ」てしまったか、アメリカのコロナ施策は
全くの無防備なゼロ対策のままである。 
まさに国民の多くは死活問題に直面している傍ら、何もしないでゴルフをしている大統領の姿は
国民が不実に「慣れ」て、しまった行動であったのであろうか。

「慣れる」と言う意味を調べてみると、その状態に長く置かれたり
たびたびそれを経験したりして、 違和感がなくなる。
全く通常のこととして受け入れられるようになる。
と言う意味である。 
破天荒な政治姿勢に「慣らされる」怖さは、大統領がゴルフをしていて
国民がコロナ下で呻いている姿はとても異質にしか思えない「慣れの怖さ」を
意味深く感じたのは、私だけであったであろうか。

話はあらぬ方向に進んで申し訳ないが、皆さんの実践する安全項目にも
「慣れの怖さ」がいたるところに存在する。
特に「見張り重視」を主題にして「慣れの危険」を合わせ、話を進めてみたい。
最近よく発生する海難の実態を見ると「 衝突 」と「 乗揚げ 」を合わせた数字は
全海難件数の約40%をしめている。
この実態からも「 見張り厳守 」を柱とした
「 人と機器活用・その習熟度 」の問題が浮き彫りにされる。

特に小型船の省力化は著しく極端で、船橋当直1人体制は今や余裕を省いた絶対数値にある。
1人・1人の当直者にフルタイムで繋ぐことは、少数精鋭
人としての資質が大いに問われることになる。
当直者は各航海計器の活用と習熟は当然としても
「 見張重視や安全運航 」には1人当直の重大責任を充分に認識するものでなければならない。
「あ~あ、今日も昨日の続きだ・・」などと、あいまいな慣れの気持ちで
当直交代を曖昧にするようでは、到底、芯からの責任は果たせない。

目が他所を向いたまま、責任当直任務はあり得ない。 
初めからそのような、ずさんな生き方をしている者には
結果において事故が起きやすく、人生もおろそかにしていることになる。 
本来「安全運航」などというものは、単純・退屈でありおろそかになりやすい。
やれば誰でも出来る平凡な事を徹底することにこそ
安全はその信念に近づき結果に表れてくる。

お互いに人の物差しは様々に違う。
1人は早くから安全を期して大きく避航する正統派。
1人は近づくまで避航の態度を示さない、あるいは初めから見張りをおろそかにする人。
そのわずかな心得の差が何百回となく繰り返され、やがて幾年が過ぎたころ
「安全への慣れ」という大きな心得違いは突然の幸・不幸へと舵を切る。

安全とは誰にでも出来る常識的なことが、限りなく続けられる積み重ねである。
日々、同じことを繰り返すだけの行動には「慣れてしまう」危険が必ず潜んでいる。 
何一つ難しいことを求められているのではない。 
自分の性格で譲ることができない人・違反が悪いと思わない人
やる気のない人・様々な物差しの上に生じる裁断は情け容赦なく
必ず、幸・不幸への岐路に立つ。

安全順守とは、誰にでもできる常識的なことを、誰にでもできないくらいに続ける事であり
昨日の続きで慣れ切ってはならない、見張りの習慣、その事実に尽きる。 
何一つ難しいことを求めているものではない。
人が出来ないことを求めているわけでもない。  
世の中にはそのために「常識」という言葉がある。
常識とは「正しい判断」の意味である。



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