Blog/2021-03-16
人生の達人は千里眼
人は間違いなく年齢と共に身体能力は低下していく。
しかしその分、人生経験による知識は深く広く厚みを増す。
私が思う豊富な知識とは「見えないものを見る力が強くなる」と言う発想にある。
「若い間の苦労は買ってもせよ」と言う通り、若さは未熟でもあるが
ほとばしる体力を持って、世の中をがむしゃらに進んで行きがちである。
しかし、それもつかの間、年齢を重ねるごとに経験を積み、失敗や挫折に陥るごとに
物事には慎重になり、人は用心深く変わっていく。
長い人生経験を積んで分かる事は、人生とは先が見えないものを
手探りで進む状況によく似ている。
例えば自分の身体のこと。
誰でも病気が発症し始めていると分かれば、用心もするだろうし
早くから根絶して、健康の方向に導く事はできる。
しかしそれが分からない。目に見えず気づかないから
そこに悲劇があり、番狂わせが生じる。
見えないものを見る力、見ようとする意識、それこそが老練なる者への
授かり物ではないだろうか。
これまでに私が歩んできた日々もまた、多くの夢に破れ
決して順風満帆とはいえるものではなかった。
更にこれから先の将来はどうなるかは、明日の保障は誰にもない。
この世では自分の身体や心は思い通りにいかないもの。
それが運命の有様であるとわかり始めたのも今頃である。
つまり、自分の尊い身体は自分で守らなければならない。
それが健康法であり、同時に安全学の基本だという事になる。
「自身の健康と船の安全は、共に見えないものを探し出してこそ、守ることが可能である。」
健康に近づく障害・病魔と、船に近づく危険・困難をあなたには見えますか?
見る事は予測する事・点検する事・決められたことを守る事ではないだろうか。
「 安全はお金では買えない 」
「 安全は自分が生み出すもの 」
「 健康もお金では買えない 」
「 健康も自分の責任において守るもの 」
これ等の安全・健康の二点は、切っても切れない人生の両輪である。
日々の生活には「 油断 」と言う難敵がいつでもどこにでも潜んでいる。
それもあなたの心の中に、根強く住み着いている。
「さぁ!人生の仕組みが次第に見えてきた」
見えないものを見るのは、努力すれば出来る先読みの心掛けに違いない。
今日も健康に、この航海も安全に先読みの力をくみ取ろう。
目覚めた一日一日が生命なら、誰もがより良く生きる努力を怠ってはならない。
頂いた生命は一度きりの人生にある。
今日も健康であれ。
元気であれ。
生命預かる航海は一途に安全であれ。
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突然ではありますが、私からの「朝のFAX通信」は本日を持ちまして最終送信となります。
昨年度4月より社長職を吉村氏に引き継ぎ、1年間、会長職として非常勤させて頂きましたが
今月18日[木曜日]は新造船起工式に出席の為ため、不在となります。
従いまして会社への出勤作業は本日を持ちまして終了となり
私からの「FAX通信」は正式に終了することとなります。
長い間、皆様方の変わらない協賛に感謝申し上げますと共に
今後とも皆様方の航海前途に、末永く「安全フラッグ」の、はためき続ける事を
願って止みません。
また、関係各位様・船舶の安全運航と繁栄が末永く続きます事を心より祈念いたしまして
甚だ簡単ではありますが、私のお礼かたがたお別れの言葉とさせて頂きます。
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